Android File Transferを使うときAndroidがMacに認識されない、端末に接続できないなどの問題がある場合、今回紹介した方法を試してお悩みから解放されましょう。
MacとAndroidデバイス間でファイルを転送したい場合、Android File Transferは便利なツールですが、接続時に「端末に接続できませんでした」や「AndroidがMacに認識されない」といったエラーメッセージが表示されることがあります。この問題が発生すると、転送ができなくなり、原因がわからず困ってしまうこともあります。この記事では、このような問題に直面した際の原因と、効果的な解決方法をご紹介します。
AndroidデバイスをUSBケーブルでMacに接続しても、ファイル転送がうまくできない主な理由は、macOSが標準でMTP(Media Transfer Protocol)をサポートしていないためです。
MTP(Media Transfer Protocol) は、デジタルカメラやスマートフォンなどのモバイルデバイスとパソコンの間で、メディアファイル(写真、動画、音楽など)を転送するための通信プロトコルです。元々はMicrosoftが開発し、主にWindows環境で使われています。
そのため、USBケーブルで接続しても、Android内のファイルやフォルダをMac上で直接表示・操作することができません。ファイルをやり取りするには、「Android File Transfer」、「OpenMTP」や「DroidKit」などの専用ソフトを使用する必要があります。
Android File Transferは、Googleが公式に提供するアプリケーションで、MacとAndroidデバイス間でファイルを転送するためのツールです。macOSはAndroidデバイスとの直接的なファイル転送をサポートしていないため、このアプリを使うことで、Androidデバイスの写真、動画、音楽、ドキュメントなどのファイルを簡単に転送することができます。
ただし、2024年5月以降、Android File Transferは公式サイトからのダウンロードが停止されており、新たにインストールすることができなくなっています。さらに、Googleは現地時間2024年7月20日付でAndroid File Transferの公式サイトを閉鎖し、現在はアクセスすると、AndroidとWindows PC間でのファイル共有を可能にする新サービス「Quick Share(旧Nearby Share)」の紹介ページへ自動的にリダイレクトされる仕様に変更されています。
対応OS:
macOS 10.7(Lion)以降およびAndroid 3.0以上
主な機能:
ファイル転送:USBケーブルを使って、MacとAndroidデバイス間で写真、音楽、ビデオ、文書などを転送できます。
ファイル管理:Androidデバイスのファイルシステムをブラウズし、ファイルをコピー、貼り付け、削除、名前変更することができます。
Step1. MacにAndroid File Transferをインストールします。
Step2. AndroidデバイスをUSBケーブルでMacに接続します。
Step3. Androidデバイスロックを解除し、「このデバイスをUSBで充電中」という通知をタップします。
Step4. 表示されたオプションから「USBの使用」を選択し、「ファイル転送」を選びます。
「ファイル転送」を選ぶ
Step5. Android File Transferを開き、Androidデバイス内のファイルをブラウズします。転送したいファイルを選んでコピーまたは移動します 。
Android File Transferで「端末に接続できませんでした」、「AndroidがMacに認識されない」というエラーメッセージが表示される場合、いくつかの原因と解決方法が考えられます。以下の手順で問題を解決できるか試してみてください。
ケーブルやポートに問題があると、接続がうまくいかないことがあります。USBケーブルが破損していないか、またデータ転送に対応しているかを確認してください。
対策:ケーブルの種類と接続を確認する
異なるUSBケーブルを試してみる、または別のUSBポートに接続してみてください。特に、純正のUSBケーブルを使うことをおすすめします。現在、Android端末で採用されているUSB接続端子には、「Type C」と「Micro USB」の2種類があります。1つ目のタイプは「タイプC」と呼ばれ、比較的新しいAndroid端末で採用されています。Type Cはどちらを上にしても差し込めますが、iPhoneのケーブルはLightningケーブルで、「Type C」と異なるのは上下が同じである点です。一方、2019年以前に発売された少し古いAndroid端末では、「Micro USB」と呼ばれるUSB接続が採用されています。Micro USBはType Cと違い、挿入方向が決まっています。ですから、ケーブルの種類をちゃんと確認してください。しかし、基本的な設定ミスや接続不良である可能性も案外高いので、まずはパソコンやスマホの設定を見直してみてください。また、ケーブルが外れていないか、充電ケーブルが使用されているかを一度確認してください。
Androidデバイスで適切な接続モードが選ばれていない場合、ファイル転送ができません。
対策:Android端末の設定を確認する
ケーブルを接続した後、端末に表示される「USBをファイル転送用に使用しますか?」という通知をタップし、ファイル転送(MTP)モードを選んでください。
「ファイルの転送」(「MTP」)を選択 画像出典:sp7pc
一時的なシステムエラーやデバイスの不安定により、接続がうまくいかないことがあります。
対策:MacおよびAndroidデバイスの再起動
MacまたはAndroidデバイスを再起動し、再度接続を試みます。
ソフトウェアのバージョンが古かったり、不安定な場合があります。Android File Transferが最新のmacOSバージョンやAndroidデバイスと完全に互換性がない場合、正常に動作しないことがあります。古いバージョンのアプリを使用していると、接続がうまくいかない、またはファイル転送が途中で停止することがよくあります。
対策:Android File Transferの再インストール
Android File Transferをアンインストールし、最新バージョンを再インストールします。
古いAndroid OSバージョンでは、転送機能が正常に動作しないことがあり、Macがデバイスを認識できない場合があります。
対策:Android OSのアップデート
Android OSのアップデートは、まず「設定」アプリを開き、「システム」を選択します。次に、「ソフトウェアアップデート」をタップし、利用可能な更新があるかを確認します。更新がある場合、「ダウンロードしてインストール」を選んで、指示に従ってアップデートを完了させます。アップデート後、デバイスが再起動して最新のAndroidバージョンが適用されます。
Android File Transferを使用する際、よく遭遇する問題として、「AndroidがMacに認識されない」「Android File Transfer 端末に接続できませんでした」といったエラーメッセージがあります。これらの問題は、接続設定やケーブル、またはソフトウェアの不具合によるものが多いです。さらに、Android File Transferは長らく更新されておらず、最新のmacOSやAndroidデバイスとの互換性に問題が生じることもあります。そのため、よりスムーズで安定したデータ転送を求めるのであれば、DroidKitをおすすめします。
DroidKitは、AndroidデバイスとMac間でのファイル転送を簡単に行える強力なツールです。写真、音楽、ビデオ、ドキュメントなどのファイルを迅速かつ簡単に転送でき、MacとAndroid間でデータを管理するのに便利です。DroidKitは、AndroidデバイスとMacの間で、直感的な操作でファイルを転送できるだけでなく、データ復元やバックアップの機能も備えています。これにより、AndroidデバイスのデータをMacに安全に移行し、必要なデータを簡単に管理することができます。
DroidKitのメリット:
Step 1.DroidKitのインストールと起動
DroidKitをMacにインストールし、起動します。AndroidデバイスをUSBケーブルでMacに接続します。
Step 2.「Androidデータの管理」機能を選択
DroidKitを起動し、「Androidデータの管理」機能を選択します。
「Androidデータの管理」をクリック
Step 3.デバイスを認識し、転送開始
デバイスが認識されたら、「開始」ボタンをクリックして転送を開始します。
スマホに接続し、「開始」ボタンをクリック
Step 4.転送するデータを選択
データがカテゴリーごとに表示されるので、その中から「写真」など、転送したいデータを選択します。
「写真」をクリック
Step 5.転送の開始
選択したデータを確認し、右上の「Macへ」ボタンをクリックして転送を開始します。
ファイルを選択
Step 6.転送完了
転送が完了するまでしばらく待ち、完了後にMac上でデータが移行されたことを確認します。
転送が完了しました
この表は、Android File TransferとDroidKitの主な特徴を比較しています。Android File Transferは、macOS専用でファイル転送の基本的な機能を提供しますが、接続の安定性に問題があり、更新が停止されているため、使用において不安定な場合があります。一方、DroidKitは、macOSとWindowsの両方に対応しており、より高速で大量のデータ転送が可能で、安定した接続と転送を提供します。さらに、定期的なアップデートにより最新のAndroidバージョンにも対応しており、より高機能で柔軟性のあるツールです。MacとAndroid間の転送のスピードや安定性を重視するのであれば、DroidKitは最適な選択肢と言えます。
Android File Transfer | DroidKit | |
対応OS | macOS | macOS、Windows |
転送機能 | ファイル転送(写真、音楽、動画など) | データ転送(写真、音楽、動画、連絡先、メッセージ、アプリなど) |
転送速度 | 平均的 | 高速で大量のデータ転送に対応 |
安定性 | よく接続できない、エラーメッセージ「端末に接続できませんでした」や「AndroidがMacに認識されない」などが発生することが多い | 安定しており、接続や転送がスムーズに行える |
更新頻度 | 2024年5月以降、更新が停止されています | 定期的に更新され、最新のAndroidバージョンにも対応 |
無料版の有無 | 無料 | 無料版あり、一部機能に制限がある |
以上はAndroid File Transferを使うとき「端末に接続できませんでした」や「AndroidがMacに認識されない」というエラーメッセージが表示される問題の解決方法でした。皆さん、いかがでしたか?お悩みを解決しましたか?Androidがパソコンに接続できない原因はさまざまですが、USBケーブルや端子の見直し、「USB接続モード」の設定変更など、本記事で紹介した手順を踏めば、認識されるようになる可能性があります。さらに、もし問題が引き続き解決しない場合は、DroidKitを試してみるのもおすすめです。DroidKitは、AndroidとMac間のデータ転送や管理を簡単に行うことができ、安定した接続と高速転送を提供します。
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