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「Android File TransferでMacが認識しない」エラーを解決する方法

Android File Transferを使うときAndroidがMacに認識されない、端末に接続できないなどの問題がある場合、今回紹介した方法を試してお悩みから解放されましょう。

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あい | 最終更新日:2025年8月28日
883言葉 |3分で読める

MacとAndroidデバイス間でファイルを転送したい場合、Android File Transferは便利なツールですが、接続時に「端末に接続できませんでした」や「AndroidがMacに認識されない」といったエラーメッセージが表示されることがあります。この問題が発生すると、転送ができなくなり、原因がわからず困ってしまうこともあります。この記事では、このような問題に直面した際の原因と、効果的な解決方法をご紹介します。

なぜUSB接続でAndroidとMac間のファイル転送ができないのか?

AndroidデバイスをUSBケーブルでMacに接続しても、ファイル転送がうまくできない主な理由は、macOSが標準でMTP(Media Transfer Protocol)をサポートしていないためです。

MTP(Media Transfer Protocol) は、デジタルカメラやスマートフォンなどのモバイルデバイスとパソコンの間で、メディアファイル(写真、動画、音楽など)を転送するための通信プロトコルです。元々はMicrosoftが開発し、主にWindows環境で使われています。

そのため、USBケーブルで接続しても、Android内のファイルやフォルダをMac上で直接表示・操作することができません。ファイルをやり取りするには、「Android File Transfer」、「OpenMTP」や「DroidKit」などの専用ソフトを使用する必要があります。

Android File Transferとは?

Android File Transferは、Googleが公式に提供するアプリケーションで、MacとAndroidデバイス間でファイルを転送するためのツールです。macOSはAndroidデバイスとの直接的なファイル転送をサポートしていないため、このアプリを使うことで、Androidデバイスの写真、動画、音楽、ドキュメントなどのファイルを簡単に転送することができます。

ただし、2024年5月以降、Android File Transferは公式サイトからのダウンロードが停止されており、新たにインストールすることができなくなっています。さらに、Googleは現地時間2024年7月20日付でAndroid File Transferの公式サイトを閉鎖し、現在はアクセスすると、AndroidとWindows PC間でのファイル共有を可能にする新サービス「Quick Share(旧Nearby Share)」の紹介ページへ自動的にリダイレクトされる仕様に変更されています。

対応OS:

macOS 10.7(Lion)以降およびAndroid 3.0以上

主な機能:

ファイル転送:USBケーブルを使って、MacとAndroidデバイス間で写真、音楽、ビデオ、文書などを転送できます。

ファイル管理:Androidデバイスのファイルシステムをブラウズし、ファイルをコピー、貼り付け、削除、名前変更することができます。

Android File Transferの使い方

Step1. MacにAndroid File Transferをインストールします。

Step2. AndroidデバイスをUSBケーブルでMacに接続します。

Step3. Androidデバイスロックを解除し、「このデバイスをUSBで充電中」という通知をタップします。

Step4. 表示されたオプションから「USBの使用」を選択し、「ファイル転送」を選びます。

「ファイル転送」を選ぶ

「ファイル転送」を選ぶ

Step5. Android File Transferを開き、Androidデバイス内のファイルをブラウズします。転送したいファイルを選んでコピーまたは移動します 。

Android File Transferで「端末に接続できませんでした」と表示されたときの原因と対処法

Android File Transferで「端末に接続できませんでした」、「AndroidがMacに認識されない」というエラーメッセージが表示される場合、いくつかの原因と解決方法が考えられます。以下の手順で問題を解決できるか試してみてください。

原因1:USBケーブルの不良

ケーブルやポートに問題があると、接続がうまくいかないことがあります。USBケーブルが破損していないか、またデータ転送に対応しているかを確認してください。

対策:ケーブルの種類と接続を確認する

異なるUSBケーブルを試してみる、または別のUSBポートに接続してみてください。特に、純正のUSBケーブルを使うことをおすすめします。現在、Android端末で採用されているUSB接続端子には、「Type C」と「Micro USB」の2種類があります。1つ目のタイプは「タイプC」と呼ばれ、比較的新しいAndroid端末で採用されています。Type Cはどちらを上にしても差し込めますが、iPhoneのケーブルはLightningケーブルで、「Type C」と異なるのは上下が同じである点です。一方、2019年以前に発売された少し古いAndroid端末では、「Micro USB」と呼ばれるUSB接続が採用されています。Micro USBはType Cと違い、挿入方向が決まっています。ですから、ケーブルの種類をちゃんと確認してください。しかし、基本的な設定ミスや接続不良である可能性も案外高いので、まずはパソコンやスマホの設定を見直してみてください。また、ケーブルが外れていないか、充電ケーブルが使用されているかを一度確認してください。

原因2:Androidデバイス接続モードの設定ミス

Androidデバイスで適切な接続モードが選ばれていない場合、ファイル転送ができません。

対策:Android端末の設定を確認する

ケーブルを接続した後、端末に表示される「USBをファイル転送用に使用しますか?」という通知をタップし、ファイル転送(MTP)モードを選んでください。

「ファイルの転送」(「MTP」)を選択 画像出典:sp7pc.com

「ファイルの転送」(「MTP」)を選択 画像出典:sp7pc

原因3:一時的なシステムエラー

一時的なシステムエラーやデバイスの不安定により、接続がうまくいかないことがあります。

対策:MacおよびAndroidデバイスの再起動

MacまたはAndroidデバイスを再起動し、再度接続を試みます。

原因4:Android File Transferの不具合

ソフトウェアのバージョンが古かったり、不安定な場合があります。Android File Transferが最新のmacOSバージョンやAndroidデバイスと完全に互換性がない場合、正常に動作しないことがあります。古いバージョンのアプリを使用していると、接続がうまくいかない、またはファイル転送が途中で停止することがよくあります。

対策:Android File Transferの再インストール

Android File Transferをアンインストールし、最新バージョンを再インストールします。

原因5:AndroidデバイスのOSが古い

古いAndroid OSバージョンでは、転送機能が正常に動作しないことがあり、Macがデバイスを認識できない場合があります。

対策:Android OSのアップデート

Android OSのアップデートは、まず「設定」アプリを開き、「システム」を選択します。次に、「ソフトウェアアップデート」をタップし、利用可能な更新があるかを確認します。更新がある場合、「ダウンロードしてインストール」を選んで、指示に従ってアップデートを完了させます。アップデート後、デバイスが再起動して最新のAndroidバージョンが適用されます。

Android File Transferの代替 – MacとAndroid間でファイル転送するための最適なソフト

Android File Transferを使用する際、よく遭遇する問題として、「AndroidがMacに認識されない」「Android File Transfer 端末に接続できませんでした」といったエラーメッセージがあります。これらの問題は、接続設定やケーブル、またはソフトウェアの不具合によるものが多いです。さらに、Android File Transferは長らく更新されておらず、最新のmacOSやAndroidデバイスとの互換性に問題が生じることもあります。そのため、よりスムーズで安定したデータ転送を求めるのであれば、DroidKitをおすすめします。

DroidKitは、AndroidデバイスとMac間でのファイル転送を簡単に行える強力なツールです。写真、音楽、ビデオ、ドキュメントなどのファイルを迅速かつ簡単に転送でき、MacとAndroid間でデータを管理するのに便利です。DroidKitは、AndroidデバイスとMacの間で、直感的な操作でファイルを転送できるだけでなく、データ復元やバックアップの機能も備えています。これにより、AndroidデバイスのデータをMacに安全に移行し、必要なデータを簡単に管理することができます。

DroidKitのメリット:

Step 1.DroidKitのインストールと起動

DroidKitをMacにインストールし、起動します。AndroidデバイスをUSBケーブルでMacに接続します。

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Step 2.「Androidデータの管理」機能を選択

DroidKitを起動し、「Androidデータの管理」機能を選択します。

「Androidデータの管理」をクリック

「Androidデータの管理」をクリック

Step 3.デバイスを認識し、転送開始

デバイスが認識されたら、「開始」ボタンをクリックして転送を開始します。

スマホに接続し、「開始」ボタンをクリック

スマホに接続し、「開始」ボタンをクリック

Step 4.転送するデータを選択

データがカテゴリーごとに表示されるので、その中から「写真」など、転送したいデータを選択します。

「写真」をクリック

「写真」をクリック

Step 5.転送の開始

選択したデータを確認し、右上の「Macへ」ボタンをクリックして転送を開始します。

ファイルを選択

ファイルを選択

Step 6.転送完了

転送が完了するまでしばらく待ち、完了後にMac上でデータが移行されたことを確認します。

転送が完了しました

転送が完了しました

Android File Transfer vs DroidKit

この表は、Android File TransferとDroidKitの主な特徴を比較しています。Android File Transferは、macOS専用でファイル転送の基本的な機能を提供しますが、接続の安定性に問題があり、更新が停止されているため、使用において不安定な場合があります。一方、DroidKitは、macOSとWindowsの両方に対応しており、より高速で大量のデータ転送が可能で、安定した接続と転送を提供します。さらに、定期的なアップデートにより最新のAndroidバージョンにも対応しており、より高機能で柔軟性のあるツールです。MacとAndroid間の転送のスピードや安定性を重視するのであれば、DroidKitは最適な選択肢と言えます。

Android File Transfer DroidKit
対応OS macOS macOS、Windows
転送機能 ファイル転送(写真、音楽、動画など) データ転送(写真、音楽、動画、連絡先、メッセージ、アプリなど)
転送速度 平均的 高速で大量のデータ転送に対応
安定性 よく接続できない、エラーメッセージ「端末に接続できませんでした」や「AndroidがMacに認識されない」などが発生することが多い 安定しており、接続や転送がスムーズに行える
更新頻度 2024年5月以降、更新が停止されています 定期的に更新され、最新のAndroidバージョンにも対応
無料版の有無 無料 無料版あり、一部機能に制限がある

まとめ

以上はAndroid File Transferを使うとき「端末に接続できませんでした」や「AndroidがMacに認識されない」というエラーメッセージが表示される問題の解決方法でした。皆さん、いかがでしたか?お悩みを解決しましたか?Androidがパソコンに接続できない原因はさまざまですが、USBケーブルや端子の見直し、「USB接続モード」の設定変更など、本記事で紹介した手順を踏めば、認識されるようになる可能性があります。さらに、もし問題が引き続き解決しない場合は、DroidKitを試してみるのもおすすめです。DroidKitは、AndroidとMac間のデータ転送や管理を簡単に行うことができ、安定した接続と高速転送を提供します。

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あい

国内外のテクノロジー系ウェブサイトで編集経験を持ち、Android端末のデータ復元や端末ロック解除、LINE履歴保護、アプリ利用安全に関する記事を執筆。削除や破損したデータを回復したいユーザーや、端末アクセス制限に困っているユーザーに役立つ情報を提供。