【6選】iCloudに容量があるのにiPhoneのバックアップに失敗しました

「至急！iCloudのバックアップができません。容量には余裕があるはずなのに、バックアップをしようとすると“容量がいっぱいです”と表示されます。さきほど古いiPhoneのバックアップを削除したばかりで、実際の使用量は2.1GB程度です。なぜでしょうか？」

――Yahoo!知恵袋の投稿より

iPhoneのバックアップは、大切なデータを失わないために必要な作業です。しかしiCloudの空き容量は十分あるはずなのに、「バックアップを作成できません」「iCloudストレージがいっぱいです」などのエラーメッセージが表示されて、うまくバックアップできない…。そんな経験はありませんか？本記事では、「iCloudの容量はあるのにバックアップできない」原因とその解決策を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。iPhoneの大切なデータを安全に保つために、ぜひ最後までチェックしてみてください。

iCloudバックアップとは？

iCloudバックアップとは、iPhoneやiPadなどのApple製デバイスのデータを、インターネット経由で自動的にAppleのクラウドサーバーに保存する機能です。デバイスの故障・紛失・機種変更の際に、簡単にデータを復元できるようにするための重要な機能です。

iCloudバックアップで保存されるデータ

iCloudバックアップには、以下のようなデータが含まれます：

• デバイスの設定（画面レイアウト、言語、Wi-Fiなど）
• アプリのデータ（LINEやWhatsAppのチャット履歴を含む場合も）
• 写真と動画（※iCloud写真を使用していない場合）
• メッセージ（SMS、iMessage）
• 着信履歴
• ホーム画面のレイアウトとApp配置
• ヘルスケアデータとApple Watchのバックアップ
• キーチェーン（パスワードなど）
• Appleサービスの構成情報（Apple Music、Apple TVの設定など）

ただし、iCloud Driveのデータ、メール、連絡先、カレンダーなどはiCloudの別サービスで同期されるため、バックアップに含まれません。

iCloudのストレージがいっぱいになるとどうなる？

iCloudバックアップを使うには、十分なストレージ容量が必要です。Appleは無料で5GBのiCloudストレージを提供していますが、多くのユーザーにとっては不足気味です。iCloudのストレージがいっぱいになると、以下の操作ができなくなります：

• iPhoneがiCloudに自動でバックアップされなくなる：iPhoneやiPadの自動バックアップが停止します。万が一、端末が故障・紛失・初期化された場合でも、バックアップから復元できなくなるリスクがあります。

•  写真や動画のアップロードが停止（iCloud写真を使用している場合）：新しい写真や動画がiCloudにアップロードされなくなり、他のデバイスと同期されません。結果として、写真が一部のデバイスで見られない状態になります。

• iCloudメールの送受信が制限される（@icloud.comのメールを使用している場合）：ストレージが満杯になると、新しいメールの受信ができなくなり、送信も失敗する可能性があります。

• iCloud Driveの同期が停止：iCloud Drive上のファイルがアップロード・更新されず、他のデバイスとのデータ同期が行われなくなります。

• アプリのデータ同期が止まる：メモ、カレンダー、連絡先、メッセージなど、iCloudを使ったアプリのデータ同期ができなくなります。

パート2、iCloud容量があるのに、バックアップできない原因

iPhoneのバックアップに失敗する可能性がある原因はいくつかありますが、主なものは以下の通りです。

1.ネットワークの接続が不安定である：iCloudへのバックアップはWi-Fi接続を必要とします。Wi-Fiが断続的に切れる、速度が遅い、または公共の不安定なネットワークを使用している場合、バックアップが途中で失敗する可能性があります。

2.バックアップ対象のデータ容量が多すぎる：バックアップしようとしているデータのサイズが、iCloudに残っている容量を超えている可能性があります。たとえば、写真・動画・アプリデータなどのバックアップ対象が数GBある場合、空き容量が2GB程度では不十分です。

3.iCloudの設定が正しくない：iCloudのバックアップがオフになっていたり、対象のアプリやデータがバックアップ対象から外れている場合、想定通りのバックアップが作成されません。

4.古いバックアップが一時的に残っている：過去に作成されたiCloudバックアップが削除された直後でも、反映に時間がかかることがあります。そのため、見た目の空き容量と実際の使用可能容量にズレが生じ、バックアップができないことがあります。

5.iPhoneのストレージが不足している：意外かもしれませんが、iPhone本体のストレージがいっぱいだと、一時的なバックアップデータを生成できず、iCloudへのバックアップに失敗することがあります。

6.iCloudのサーバー側に問題がある：AppleのiCloudサーバーが一時的にメンテナンス中、または不具合が発生していると、ユーザー側に問題がなくてもバックアップができなくなることがあります。

7.iPhoneの設定やソフトウェアに不具合がある：iOSのバージョンが古いまたは一時的なソフトウェアの不具合が原因でバックアップできない場合があります。

これらの原因を一つずつ確認して、バックアップに失敗する問題を解決しましょう。

パート3、iCloud容量があるのに、バックアップできない時の対処法

対処法1.iCloudの設定を確認する

まずは、iCloudの設定が正しくなっているかを確認しましょう。iPhoneの「設定」アプリを開き、「Apple ID」をタップします。次に、「iCloud」をタップし、「iCloudバックアップ」をオンにしているかを確認します。また、「iCloudストレージ」をタップして、使用可能な容量が十分にあるかを確認します。もし、容量が足りない場合は、不要なデータを削除するか、プランを変更するか、別の方法でバックアップする必要があります。

対処法2.ネットワークの状況を確認する

次に、ネットワークの状況が良好かどうかを確認しましょう。iCloudバックアップは、Wi-Fi接続が必要です。iPhoneの「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」をタップして、接続されているネットワークが正常に動作しているかを確認します。もし、ネットワークに問題がある場合は、ルーターの再起動や別のネットワークへの切り替えなどを試してみてください。

対処法3.iPhoneを再起動する

最後に、iPhone自体を再起動してみましょう。iPhoneの電源ボタンと音量ボタンを同時に長押しして、スライドで電源オフにします。数秒待ってから、電源ボタンを押してiPhoneを再起動します。再起動後、再びiCloudバックアップを試してみてください。

対処法4.iPhoneの設定を正しく設定する

iPhoneの設定やソフトウェアの問題です。例えば、iPhoneの日付と時刻が正しく設定されていなかったり、iOSのバージョンが古かったりすると、iCloudとの通信がうまくいかないことがあります。この場合は、iPhoneの日付と時刻を自動設定にするか、iOSを最新版にアップデートしてみてください。

対処法5.デバイスのストレージが十分であることを確認する

デバイスのストレージが不足している場合は、不要なファイルやアプリを削除するか、外部ストレージに移動することで解決できます。バックアップするデータが多すぎる場合は、一部のデータを別の方法で保存することを検討してください。例えば、写真や動画はGoogleフォトやDropboxなどのクラウドサービスにアップロードできます。バックアップの時間は、デバイスを充電しながら使用しない時間帯に設定することで、効率的に行えます。

デバイスのストレージを確認するには、「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」の順にクリックしてください

対処法6.iPhoneを最新バージョンにする

ソフトウェアを更新する。iPhone の [設定] > [一般] > [ソフトウェア更新] で、最新の iOS バージョンに更新してください。古いバージョンでは、バックアップに関する不具合が発生する可能性があります。

パート4、iCloud以外の方法でiPhoneをバックアップする

iPhoneをバックアップする方法は、iCloudだけではありません。iCloudは便利なサービスですが、容量が限られていたり、エラーが発生したり、インターネットに接続できない場合があります。そこで、iCloud以外の方法でiPhoneをバックアップしてみましょう。

方法1、iTunesでiPhoneをバックアップする

この方法は、iCloudよりも高速で、容量制限もありませんが、パソコンが必要です。iTunesでiPhoneをバックアップすると、iPhoneのすべてのデータと設定がコンピュータに保存されます。これには、写真、音楽、連絡先、メッセージなどが含まれます。iTunesでiPhoneをバックアップするには、以下の手順に従ってください。

Step 1：iPhoneとコンピュータをUSBケーブルで接続します。
Step 2：iTunesを開きます。iPhoneのアイコンが表示されたら、それをクリックします。
Step 3：左側のメニューから「バックアップ」を選択します。
Step 4：「このコンピュータにバックアップ」を選択し、「今すぐバックアップ」をクリックします。
Step 5：バックアップが完了するまで待ちます。

iPhoneのデータを簡単にコンピュータに保存できるだけでなく、iPhoneが故障や紛失した場合にもデータを復元できるという利点があります。定期的にiTunesでiPhoneをバックアップすることをおすすめします。

しかし、iTunesバックアップの内容を表示することはできず、データを復元すると、iPhoneに既存しているデータが上書きされます。より良いバックアップする方法は次の方法を確認してください。

方法2、AnyTransでiPhoneをバックアップする【Win&Mac】

iCloudの容量が十分に残っているのにバックアップができない…そんな困った状況に直面した方におすすめなのが、AnyTransです。iCloudの制限や不具合に左右されず、iPhoneの写真、連絡先、メッセージ、アプリデータなどを自由かつ安全にバックアップできます。

AnyTransはiPhoneのデータをパソコンに直接転送できるだけでなく、iTunesのバックアップファイルを閲覧や復元もできます。さらに、AnyTransはiTunesと違って、バックアップするデータを自由に選択できます。例えば、写真や連絡先だけをバックアップしたい場合、AnyTransなら簡単にできます。

また、AnyTransはバックアップの速度も早く、データの損失や重複もありません。AnyTransはiPhoneをバックアップする最良の方法です。今すぐ無料体験してみましょう。

Step 1：AnyTrans をダウンロードして起動し、iPhoneをUSBケーブルでPCに接続します。「PCへ」ボタンをクリックします。

Step 2：バックアップしたいデータを選択＞より簡単にバックアップデータを探すため、「出力先」を確認して、または、変更してください。そして、「次へ」ボタンをクリックして、iPhoneをバックアップします。

Step 3：iPhone上にあるデータを選択的にバックアップする場合、メインインターフェイスの右でデータを選択してデータ管理画面に入ります。

そこで、バックアップしたいデータを選択して、PCや他のデバイス、iCloudにもバックアップできます。

これで、iPhoneデータを簡単＆快速に指定された保存先にバックアップしました。いかがでしょうか。今すぐダウンロードいて試してみましょう。

パート5、iPhoneバックアップ方法徹底比較：AnyTrans vs  iCloud vs iTunes

以下の比較表からわかるように、iCloudは自動バックアップが便利ですが、容量制限があります。iTunesは無料で大容量のバックアップが可能ですが、操作がやや複雑で、手順を正しく理解する必要があります。一方、AnyTransはiOSデバイスに特化した柔軟なバックアップ管理機能を備えており、初心者でも簡単に使えるのが魅力です。

 よくある質問

まとめ

iCloudの容量に十分な空きがあるのにバックアップができない場合、原因はストレージ以外の部分にあることがほとんどです。ネットワークの状態やiPhoneの設定、ソフトウェアの不具合など、複数の要因が影響している可能性があります。本記事では、よくある原因とその解決策をわかりやすく紹介しました。iCloudだけに頼らず、安定したバックアップを行いたい方には、より自由度の高いバックアップツール「AnyTrans」の活用も有効です。AnyTransでiPhoneをバックアップすると、データを安全かつ迅速にバックアップできます。ぜひお試してみましょうか。

もし、それでもバックアップに失敗する場合は、Appleサポートに連絡してみてください。